再現作品
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金沢美大入試問題 再現作品集
金沢美術工芸大学 日本画
■1次:鉛筆写生
・アリエールつめかえ用パック
・ワンカップ大関
・即席ラーメン小袋
・ポリサイコロ
・ビックピンポンショッツト
・色上質紙
■2次:着彩写生
・なとり・つぶ貝燻製パック
・平角型缶詰
・チョレギサラダ
・模様入コップ+水(コップに想像で花を入れておくこと)
・色上質紙
真酒谷 祥加
(石川県立輪島高校出身)
“楽しんでデッサンを学べました”
私は高校3年生の夏から金美アトリエに通うことになりました。日本画を志望する生徒は私一人だったため、自分のペースで集中して描くことが出来ました。また、先生は「自分で考えて描くことが大切。」とおっしゃっていて最初はデッサン経験もゼロで、モチーフのかたち、質感、色のバランスもどうしたらいいか全然わからなくて「教えて欲しい!」と思うこともありましたが、そこで全部指導されて自分で考える事を放棄していたら、成長していなかったと思います。見ただけでなく、考えて描くことで、より楽しんでデッサンを学べました。
教室には、過去に先輩方が残してくださった作品も沢山あって、とても参考になりました。
上手くいかなくて落ち込むこともあったけど、先生の手厚いサポートや他の専攻を志望する生徒さんと仲良くでき、楽しく学ぶことが出来る良い環境でした。
金沢美術工芸大学 油画
■1次:デッサン ガッタメラータ
■2次:油画
写真額のかかった有穴ボードと段ボールの貼られた壁をバックに、白地に黒いラインのボーダーTシャツに赤いジャケット、ジーンズをはいて、ウクレレを持ち、椅子に座っている女性モデル
藤本 遙香
(石川県立金沢二水高校)
“気持ち次第で・・・”
金美アトリエでは個性を大事にしながら自分に合った描き方を見つけることが出来ました。また美大生講師の方々から話を聞いたり、近くで開かれる美大生の展示を見たりして、モチベーションを保つことも出来ました。
ここでは、たくさんの事を学びましたが、私は特に気持ちが大切だと思いました。
スランプに陥ったリ描くのが嫌になったりした時は「絵が好き!」という気持ちに何度も助けられました。調子が良くない時は考え過ぎず、いっそ楽しんで描くと案外いい出来になることもありました。出来が良くなくても失敗から得るものも沢山あると前向きに切り替えました。この一枚からどれだけ吸収できるかに懸けていました。そういう気持ちが上達の手助けになったのかなと思います。
ほかにも美術展や周りにある様々な物を見て視野を広げたり、息抜きをして心のケアをしたりすることが大事だと思います。
もちろん日頃からの一枚一枚の積み重ねが大事ですが、気持ちを少し変えるだけで絵自体も変わると思います。楽しく描いた絵は生き生きしていますし、それは見た人にも伝わります。これから受験を控える方は辛いことや苦しいこともあると思いますが、絵が好きだということと楽しむことを忘れず貪欲に描いていってほしいです。
前中 沙絵
(石川県立小松高校出身)
“手帳に書き留めたメモ!”
私が金沢美大の油画科に現役で合格できたのは、アトリエの先生や先輩講師の方々のアドバイス、また一緒に学んできた油画科受験生との情報交換のおかげだと思います。
私は合評が終わる度に手帳に、アドバイスや自分で気づいたこと、良かったところ、悪かったところなど書き込んでいました。そして、次に絵を描くときに、どこに気を付けて、何を伸ばしていくか、手帳を見て確認していました。私は身体があまり強くなく、高校も進学校に通っていて模擬や定期試験で画塾を休みがちでしたが、手帳に書き留めたメモのおかげで、一つ一つの絵に目標をしっかり決めて、時間を無駄にしないように心がけることができました。また、ほめられた部分の事も書いていたので、自分の強みを客観的に知ることが出来、それを本番で生かせたのだと思います。
最後に、試験直前に上手くいかなくて悩んでいた私を吹っ切れさせた言葉で締めくくります。―「答えはモチーフの中にある。」―
皆さんのおかげで合格できました。本当にありがとうございました。