再現作品

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金沢美大入試問題 再現作品集

R6年度 金沢美術工芸大学入試問題再現作品集

今年度、金沢美術工芸大学入試 合格者の方々より、これから金沢美大を受験する皆様への

アドバイスや、メッセージと今年度入試問題の再現作品をいただきました。

出題の文章・モチーフ名などは、受験生の記憶によるものもあり、詳細については多少異なる処があるかと思いますのでご了承ください。

合格者の氏名、写真、コメントをいただいた作品、匿名希望の方、又合格者の都合で再現作品を完成できずに、エスキースをもとに講師が仕上げた作品も含まれています。


金沢美術工芸大学 ホリスティックデザイン

斎藤 璃音 (函館市立函館高等学校・出身)

愛知県立芸術大学デザイン・工芸科 デザインコース合格

「 私の2年間 」

北海道から金沢へ移り、2年の浪人生活の末、金沢美術工芸大学に合格しました。合格まで2年かかってしまったのは、一浪時の金美入試の立体構成でテトラポッドの形状を勘違いしたまま制作する失敗をしたからでした。学科も十分点を取り、落ち着いて実技をこなした自信があった分、自分自身に失望したのを覚えています。それから一年間、これが最後だと思って「手を抜かない事」を一番に頑張ってきました。一つ一つの課題をいい加減にせずこなし、自分の可能性を広げられる表現に失敗を恐れないで挑戦してみることが合格に繋がったのではないかと思います。また切磋琢磨し合える仲間たちの存在がとても大きかったです。凄いと思った人の作品をみんなで囲んで技術を学ぼうとした自分から積極的にアドバイスを貰おうとしたりする姿勢に影響を受けました。この2年間受験生としても人としても沢山のことを学びました。良い環境に恵まれたと思っています。最後まで諦めないで自分に厳しく時に休んで頑張っていってほしいです。応援しています。

  • 作品写真:鉛筆デッサン

    三面図から立体を想定(質感は配布された木のブロックとする)し、自身の手と構成し描写しなさい。

    試験時間4時間

  • 作品写真:色彩構成 

    与えられたキーワード「音」からイメージを広げ、「愛おしさ」を感じる色彩構成をしなさい。また、説明用紙にタイトルと制作意図を200字以内で記入しなさい。

    試験時間3時間30

  • 作品写真:立体構成

    テーマ「モチーフを支える美しいかたち」与えられた材料「ケント紙」を用いて「モチーフ」を支える立体物を作りそれから空間を構成しなさい。どのような空間を意図したかを説明用紙に100文字以内で記入しなさい。

    試験時間3時間30


金沢美術工芸大学  ホリスティックデザイン

桜井 萌華 (石川県立桜丘高等学校・出身)

愛知県立芸術大学デザイン・工芸科
デザインコース合格

大阪芸術大学グラフィックデザインコース合格

「毎日の積み重ね!」

私は高校1年の秋から金美アトリエに入塾し、1年の浪人生活を経てホリステイックデザイン科に合格することが出来ました。私が後輩の皆さんに伝えたい事は、一つでも多くの問題に取り組むことの大切さです。このアトリエでは、基礎デッサンを充分やり終えた後に、11問実技予想問題に取り組みます。デッサンの他にも色彩や立体など、やらなければならないことは沢山ありますが、どれも数を重ねていけば必ず自分なりのやり方やコツに出会えると思います。ここでの経験は受験のその先の大学生活や社会人になって仕事を持ってからも、きっと皆さんの力になってくれるはずです。あきらめずに頑張ってください。

最後に長いようで短かった4年間を楽しく過ごさせてくれた仲間と、たくさんの知識と経験を授けてくれた先生方に改めて感謝します。本当にありがとうございました。

  • 作品写真:鉛筆デッサン

  • 作品写真:色彩構成

  • 作品写真:立体構成


金沢美術工芸大学 ホリスティックデザイン

木下 ヒカル (福井県立羽水高等学校・出身) 

女子美術大学デザイン学科ビジュアル
デザインコース合格

東北芸術工科大デザイン工学部合格

「私の3つの軸」

 私は高校三年生から金美アトリエに通い始め、一年の浪人期間を経て、ホリスティックデザイン科に合格することが出来ました。

 私は金沢美大受験対策を始めたのが遅く、浪人して間もないころは同年代の人に比べて何もかも不足していました。その中で実力向上のほかに3つの軸を大切にしてきました。

ひとつは「感性を育てる」ことです。そのために、まず自分自身を再認識することから始めました。NHKプラスやTVerなどで質の良い番組を探して視たり様々なジャンルの雑誌を読んで再度自己認識を見直し全てに理由付けするようにしました。それをすることで作品により説得力を持たせられるようになりました。

もう一つは計画性です。制作時に常に細かく計画を立てることで本番で時間に余裕がなくなった時でも冷静に対処できます。さらに5W1Hで自分の実力成長を見積もると冷静に客観視でき改善点が見つけやすくなりました。

最後はメンタル維持です。今回の浪人で感じたことは(心を壊してはいけない)ことよりも(もし壊れてもどう立ち直るか)が重要ということです。小さな幸せを見つけたり散歩したり自分なりに思考を変換することは今後も大事と思っています。

受験は辛くてしんどいものですが必ず自分を強くしてくれます。その中で得たものは自分の大きな財産になります。後輩の皆さんには自分の選択を悔んだり責めたりせず堂々と自分らしく進んでほしいです。体調に気を付けて頑張ってください。皆さんありがとうございました。

  • 作品写真:HDデッサン  鉛筆デッサン

  • 作品写真:色彩構成

  • 作品写真:立体構成


金沢美術工芸大学 ホリスティックデザイン

神谷 門渡 (石川県立金沢桜丘高等学校出身)

「チリも積もれば!」

 私は高2の春からこの画塾に通い始め、1年の浪人期間を経て金沢美大に合格致しました。

現役の時、最も感じていたのは浪人生との決定的な実力の差でした。自分自身がこの浪人生活でその差を詰められるのか、追い越せるのか、そんな不安を抱えながら過ごした1年の果てに行き着いた結論は『1mmずつでも進む』ことです。

受験には近道がないからこそ、めっちゃ嫌な雰囲気の課題が出た日はたかが1課題にへこたれるな」って自分を鼓舞し、良いアイデアが出ない日は「絶対に一つでも誇れる案を出してやる」って踏ん張ってみる。そうやって一歩ずつ目標へと進むことが一番大切だと感じています。

 後輩の方々へ、これからの受験生生活の中では沢山苦しい思いを経験すると思います。でもその苦しさだって成長の証だから、胸張って前を向いて進むことをやめないでください。その先にはきっと良い結果が待っています。

改めて3年間という期間教えてくださった先生方、本当にありがとうございました。

  • 作品写真:鉛筆デッサン

  • 作品写真:色彩構成

  • 作品写真:立体構成


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